くるみ和え

「初めての一人暮らし料理」から外れる。
「胡桃割り人形」を知っていますか? チャイコフスキーのバレー組曲であると知っていますね。
では「胡桃割り人形」を見たことはありますか?
実は私も見たことがないのです。一生懸命探したことがあります。
盛岡には胡桃料理がたくさんあります。「おちゃもち」という餅菓子が有名です。(うちわ餅)
盛岡の母(85歳)は「おいしい」ことを「くるみ味がする」と言います。
「うめのは なんでも くるみあじがする と言うのさ」
母から聞き取りした「くるみ餅」を作りました。



いつ作ったか分かるように 

これがナッツクラッカー
くるみ割りである
バーのカウンターに置いてあり
客がくるみを注文して自分で割って食べる
西洋胡桃を探したがどこにもなかった
西洋胡桃は手でも割れる
昭和43年に買ったもので
臼の側面に模様が彫られている
姉から借りた


岩手県のくるみは
鬼ぐるみという木の実である
岩手県西根町を車で走っていて
カラスが私の車に胡桃を落とした
後車輪で轢いて胡桃は割れた

金槌で叩いて割る 


4号線沿いの産直売り場で
「鬼ぐるみ」を売っていた
とぼけて「この胡桃はどのようにして割るのか」聞いてみた
農家の奥さんと農業の男性は
「金槌で目を叩いて割る」と教えてくれた
私が祖母から教えられた割り方と同じだった

久しぶりで割ったら形が崩れた
昔は目を叩いて
もっときれいに割ることができた
千枚通しで中身を取り出す

すり鉢でする
この時、指先で胡桃の殻が混じっていないか
丁寧に探す
殻が混じっていると
する時、いやな音がする
胡桃の殻は固い

ぜんまい水煮を洗い
一度茹でて
食べやすい大きさに切っておく


すり方が足りないと滑らかにならない
砂糖を入れる


醤油を入れて
少量の水で伸ばす


水で割ってトロトロの状態にして
胡桃ペーストを作る
甘い胡桃醤油ができあがる

下味(出し汁)をつけたぜんまいに胡桃をあえて

「ぜんまいの胡桃和え」


餅を焼いて「くるみ餅」
これが食べたかったのだ 
まさしく くるみ味がした。

胡桃がすり鉢に残っていた
すり鉢にご飯を入れて胡桃ご飯にして食べた。少年に戻った。

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食用菊のくるみ和え

黄色は八戸地方名産の
「阿房宮 あぼうきゅう」
薄紫色は山形で有名な「もってのほか」